2005年 06月 06日
実存主義 ポール・フールキエ 著 |
ポール・フールキエ 著
ISBN:4560050139
単行本 田島 節夫 訳
白水社 1963/06 ¥788
クセジュ文庫シリーズ
この本はたいそう面白かった
読むのに時間がかかったぶん、内容が濃い
実存主義の全体像を、いくつかの特色で分類して、代表的思想家の思想と共に提示する
現象主義的実存主義(ハイデガー、メルロ=ポンティ)
無神論的実存主義(サルトル、カミュ)
神秘主義的実存主義(キルケゴール、マルティン・ブーバー)
本質主義的実存主義(ラヴェル)
それとともに、実存主義の対極にある(プラトンに代表される)本質主義と比べながら理解する。
本質主義は人とはなにか、最高善とはなにか等「何を認識するか」を定義、意味付けする。
それに対し、実存主義は、何を選択するか、どう生きるかという、「個人の在り方」を問題とする。
それゆえ実存主義には答えがない。答えがないから、人は常に自分の選択に対して不安になる。不条理性の哲学でもある。
でも人間がなにを認識しようと、真の平安が訪れるものだろうか?
紀元前のギリシャから、人は、哲学者の数だけ真理を定義してきたのである。
それなのにいまだに人間はだれでも不安を抱えている。
人は不安な動物なのだ。存在するために常に、他者との存在にぶつかり、自分の本質さえ認識できず、答えも分からないまま生きていかなければならないのだ。
確かに人生は「月も星もない夜道を手探りで歩いていく」しかないのである
ISBN:4560050139
単行本 田島 節夫 訳
白水社 1963/06 ¥788
合理主義的な観念論に叛旗を翻すように、二十世紀という危機の時代における人間の自覚の先鋭な表われとして登場し、主体的な自己を認識し、回復させるために起こった実存主義の思潮の流れを、サルトルとメルロ=ポンティの行動を中心にすえ、西欧思想の伝統に深く根ざす苦悩の意味を平易に解き明かす。
クセジュ文庫シリーズ
この本はたいそう面白かった
読むのに時間がかかったぶん、内容が濃い
実存主義の全体像を、いくつかの特色で分類して、代表的思想家の思想と共に提示する
現象主義的実存主義(ハイデガー、メルロ=ポンティ)
無神論的実存主義(サルトル、カミュ)
神秘主義的実存主義(キルケゴール、マルティン・ブーバー)
本質主義的実存主義(ラヴェル)
それとともに、実存主義の対極にある(プラトンに代表される)本質主義と比べながら理解する。
本質主義は人とはなにか、最高善とはなにか等「何を認識するか」を定義、意味付けする。
それに対し、実存主義は、何を選択するか、どう生きるかという、「個人の在り方」を問題とする。
それゆえ実存主義には答えがない。答えがないから、人は常に自分の選択に対して不安になる。不条理性の哲学でもある。
でも人間がなにを認識しようと、真の平安が訪れるものだろうか?
紀元前のギリシャから、人は、哲学者の数だけ真理を定義してきたのである。
それなのにいまだに人間はだれでも不安を抱えている。
人は不安な動物なのだ。存在するために常に、他者との存在にぶつかり、自分の本質さえ認識できず、答えも分からないまま生きていかなければならないのだ。
確かに人生は「月も星もない夜道を手探りで歩いていく」しかないのである
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by pocitto_na
| 2005-06-06 01:40
| 哲学